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うつ病とは【初期症状 薬 原因 治し方 カウンセリング 東京】

 ひとことで「うつ」といっても、さまざまな種類があります。たとえば、典型的なうつ病のほかに、思春期のうつ、小児うつ、産後うつ、被虐待による後遺症としてのうつ、悲哀性のうつ……などです。それぞれで原因と理解と治療方法が異なります。

 ですが、漫然と抗うつ薬だけを処方され続けてしまったり、前向きになるようにやや無理のあるカウンセリングが行われてしまったりすることもあるようです。

 

 ここでは典型的なうつ病を軸にして、そのほかの「うつ」とも比較し、簡単に説明していきます。



 


典型的なうつ病は、自分を責めて苦しんでいる状態

 うつ病は「ちゃんとしなきゃ」という気持ちが強い人が発症しやすいようです。ちゃんとできていない自分を責め「ま、いっか」がなく、自分を追い詰めてしまいがちだからです。


 発症のきっかけは、仕事環境や人間関係の変化などが多い印象です。

 たとえば、4月は環境が目まぐるしく変わる季節です。職場では異動や上司の交代などがつきものでしょう。当然、意識せずとも心は緊張します。

「新しい職場で、ちゃんとできるだろうか」

「今度の上司とは、うまくやれるだろうか」

「異動してきた同僚が、苦手なタイプの人」

 こういった不安や緊張を解消するために、私たちは自然と「がんばって」しまいます。ちゃんとするためには、ある程度のがんばりも必要です。繰り返しますが、これはごく自然なことです。

 新しい職場では早く仕事を覚えようとするでしょうし、同じく新しくきた上司のことを理解しようとコミュニケーションを図るでしょうし、隣の席に異動してきた同僚が苦手なタイプだと思っても気心が知れるようにいくらかの努力はするでしょう。


 しかし、こうしてがんばっても現実が思うように伴わないと、やがて心は安定した状態を保てなくなります。緊張と不安が伴う「がんばり」が慢性的に持続したせいで、心が疲れ切ってしまったからです。いま目の前にある現実を、思い描く生き方へと近づけるために必死でした。

 誰しも理想と現実が伴わないことに悩みを抱くものですが、うつ病にまでいたってしまう人は、ここで必要以上に自分を責める気持ちが強いのも特徴です。

 こうして、気持ちの落ち込みや不眠・食欲不振などの症状が一定期間にわたって固定されると、精神科ではうつ病の診断がなされます。



治療は「薬物療法」と「カウンセリング」

 上記は典型的なうつ病の例です。これには、まずは休息が必要です。その間に症状によって抗うつ薬による薬物療法が行われるのが一般的です(症状が重たい場合には、入院の必要性もあります)。

 抗うつ薬は、ある程度は有効だとされています。心理的なストレスが原因で足りなくなってしまった脳内物質を補ってくれる作用があるからです。休養と内服を組み合わせることによって、損なわれていた睡眠や食欲が少しずつ回復し、やがて気持ちも上向いてきます。

 ここで治療者も患者さんも「治った」と思ってしまい、治療が終わってしまうことも少なくないようです。たしかに、一応の生活は送れるようになっているからです。

 しかし、うつにいたってしまう「心の癖」はそのまま残っているので、再発の可能性も残り続けています。この不安を取り除いていくのに必要なのがカウンセリング(=心理療法)です。

 カウンセリングの過程で、これまでのがんばり方や緊張がわかると、自然と自信を取り戻せるようになります。すると、いままでとは同じ環境に戻っても「へっちゃら」になります。もう昔の自分を越えていけたからです。これが、うつ病治療のゴールです。


薬が効かない「うつ」

 しかし、抗うつ薬や一般的なカウンセリングなどが通用しない場合もあるようです。実際に筆者も、心理臨床家としての経験や先行研究から少なからず症例を知っています。上記のような典型的なうつ病以外の、成育歴や家族関係などの因子の関与が強い場合です。


 まず、思春期のうつです。これには親子間葛藤が濃厚に関係していますので、当人の治療だけで完結していくことはほぼ不可能です。親カウンセリングを通して親子関係の調整をしていく必要があります。小児うつも、同じような背景を持っていることが少なくありません。いずれにしてもカウンセリグを通して親の子に対しての理解が促進されると、これに共鳴して子の自己表現も豊かになっていきます。


 産後うつは「子を持つことへの恐れ」が関係している女性特有のものです。子どもが怖い、どう扱ったらいいのかわからない、自分が母親じゃないほうがいいのではないか……という気持ちがあるようです。幼少期からの家庭環境や実母との関係を振り返っていくと、回復のヒントを得られることがあります。


 被虐待の後遺症としてのうつの場合、その背景は複雑です。多種多様な症状が入り混じっていることが少なくありません。これが原因で、さまざまな症状に対してさまざまな種類の薬が処方されていることも珍しくないようです。

 厄介なのは当人が虐待に気付いていない場合も多いことです。それで、治療者も虐待による心の傷を見落としていることがあります。当然、心の傷は薬で治りません。逆を言うと、心の傷であれば心で治すことができます。心身の深い休養とカウンセリングが、これを補います。


 悲哀性のうつは、親しい人を亡くしたことに伴う悲嘆反応です。「時間」だけが解決してくれます。しかし、ただ時間が過ぎ去るのを待つのはつらいことでもあります。これをほんの少しばかり楽にしてくれるのが「話す」作業です。「Mourning Work」「喪の作業」などと呼ばれる、俗に言うグリーフ・ケアです。亡くした人の存在を相対化していきます。



 


 このように「うつ」といってもさまざまです。表面に現れている症状を見ると、どれも同じように見えてしまうことがあります。しかし深く話を聴き、事情を確認していくと、うつにいたるまでの契機がそれぞれで異なります。付随して、治療の方針にも差があります。

「うつかもしれない」「精神科で薬物療法を受けているけど、いまいち改善していかない」と感じている方は、当オフィスのカウンセリング導入もご検討ください。









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