ごあいさつ
はじめまして。汐見カウンセリングオフィス代表の植原です。ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
いきなりですが、AIの進化には目覚ましいものがあります。このホームページの作成も、AIに手伝ってもらいました。
身の回りのさまざまなことがAIで補えつつある昨今。——カウンセリング(精神療法)も人に取って代わることができるでしょうか。興味本位で、私もAIに悩みを相談してみました。そこでわかったことがあります。深い悩みになればなるほど、解決しなかったということです。
「どうしてAさんを前にすると緊張してしまうのですか?」と相談すると、
「Aさんから威圧するような雰囲気を感じているのかもしれません」との返答です。
一般的な回答かもしれませんが、自分の生き方に関係するような、常に人が怖い、いつも人から見られている気がする、存在が浮いている感じがするなど、こころの傷に関係する内容は、AIにはまだわからないようです。かつ、その場に流れる沈黙など思考の時間も、AIには理解することができないかもしれません。
それもそのはずで、カウンセリングはそこにある「存在を確認する場」です。それは、話し手と聴き手の相互作用を感じる時間です。
目の前に砂鉄があります。話し手(陽極)と聴き手(陰極)が揃うと磁場が出来上がるのと同じように、カウンセリングにもこころを扱える相手と「その場」が必要です。
まだまだAIは、場の共有の中で起きる空気の動きやこころのゆらめきは見ることができないようです。
あるクライエントさんがこう言ってくれたことがあります。
「私はここに、深呼吸しに来ています」
汐見カウンセリグオフィスは、いつまでもそうした場であり続けられるようこころがけています。こんなことで相談してもいいのかとお悩みの場合も、気軽にお問い合わせください。

Ethical Silence
——On the Use of Social Media by Clinical Practitioners——
倫理を保つ沈黙 心理臨床家のSNS使用について
心理カウンセリングルームでも個人の臨床家でも、SNSにおける広告宣伝・顧客獲得戦略が主流となりつつある現代ですが、当オフィスはこれをいっさい行っておりません。あまり日本では議論されることがないようですが、心理臨床家自身が行うSNSでの発信・発言は職業倫理的にはあまり好ましくなく、少なからずクライエントもその影響を被り、治療の妨げになることが知られているからです。そうした余計なノイズを出来る限り排除して、こころに向き合うことのできる時間・空間、その機会を私たちは大切にしております。
一大決心してお越しくださる場合もあるだろう方々の、そのせっかくの機会を邪魔してはならないというのが、当オフィスの理念でもあります。
経歴
所属学会
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日本精神神経学会
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日本公認心理師学会
2022年〜現在
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汐見カウンセリングオフィス開業
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東京都公立学校スクールカウンセラー
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『児童虐待から助け出されなかった大人たち』を大幅に加筆・修正して、2022年11月『ルポ 虐待サバイバー』刊行(集英社新書)
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プレジデント社・集英社などオンライン媒体に寄稿・連載がある
2015年〜2022年
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練馬区福祉事務所(精神保健福祉支援員)
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福生市教育相談室(スクールソーシャルワーカー)
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2020年7月『児童虐待から助け出されなかった大人たち』が、第18回・開高健ノンフィクション賞の最終候補作品になる
2010年〜2015年
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大内病院(足立区・精神科)
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葛飾区小菅保健センター(デイケアワーカー)
