ごあいさつ
当オフィスのホームページをご覧いただきありがとうございます。ご覧いただいているということは、なにかに悩み、なにかしらの変化を期待して、どのカウンセリングルームがよいのかを思案していることだと思います。なので、長ったらしく耳障りのよいことしか言わないありきたりな代表挨拶はなしにして、私のここ最近の個人的体験を少し書きたいと思います。
こころの仕組みや悩みの解決を書籍・記事・寄稿や取材対応で偉そうに語っている私ですが、人間としてはまったくもって未熟です。ある出来事があって、自分はこの仕事に向いていないのではないかと思うことがありました。もっとうまくできたかもしれない、なんでもっと器用にできなかったのだろうと、この不器用さを呪ってばかり。
しかしあるときに「所詮自分はこの程度だから仕方がないか」と、ちょっとばかり自暴自棄になったのをきっかけに、ずいぶんと心が楽になったのを覚えています。ある意味で、自分が暗黙裡に目標としていた姿には近づけないのだとあきらめて、気が抜けてしまって、だらしなくなってしまったのです。がんばれなくなってしまったという表現が、近いかもしれません。
それからというもの、不思議とクライエントさんの話をよく「傾聴」できるようになったことに気づきます。優秀なカウンセラーになろうとすることをやめて、前のめりにならなくなったからでしょう。
対人支援職に就く人たちは往々にして、どうにかしてあげたい、解決に導いてあげたい、という気持ちが強い方々です。私自身もきっと、そうした気持ちが邪魔をしてクライエントさんを自分の思う方向に引っ張ってしまったわけです。それで、カウンセリングがうまくいきませんでした。おそらく私も、自分の思っている以上に真面目で、そんな自分が自分を縛り、私に関わる人をも窮屈にさせてしまったのかもしれません。しっかりすることと真面目であることは、どうやら別のようです。
当オフィスでは、カウンセリングの治療構造や枠組みなどは「しっかり」守ります。これはとても大切なことなので、クライエントさんにもお願いいたします。
しかしカウンセリングの中では、生真面目さを捨てていけるとよいでしょう。
お越しくださる方がいつの日か「やってられません!」と、いままでのご自身の生き方に腹が立ってしまって、毒を吐き、前向きな自己放棄ができたという報告を聞けるのを楽しみに待っています。
縛りによって悩みが生まれるのですが、強い悩みが縛りを解く原動力になるのもまた、不思議なものです。そして、生き方が変わるときには小気味よい自己放棄がつきもののようです——。
2026年9月 長雨が続く東京にて
汐見カウンセリングオフィス 所長・植原亮太

Ethical Silence
——On the Use of Social Media by Clinical Practitioners——
倫理を保つ沈黙 心理臨床家のSNS使用について
心理カウンセリングルームでも個人の臨床家でも、SNSにおける広告宣伝・顧客獲得戦略が主流となりつつある現代ですが、当オフィスはこれをいっさい行っておりません。あまり日本では議論されることがないようですが、心理臨床家自身が行うSNSでの発信・発言は職業倫理的にはあまり好ましくなく、少なからずクライエントもその影響を被り、治療の妨げになることが知られているからです。そうした余計なノイズを出来る限り排除して、こころに向き合うことのできる時間・空間、その機会を私たちは大切にしております。
一大決心してお越しくださる場合もあるだろう方々の、そのせっかくの機会を邪魔してはならないというのが、当オフィスの理念でもあります。
経歴
所属学会
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日本公認心理師学会
2022年〜2026年
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汐見カウンセリングオフィス開業
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東京都公立学校スクールカウンセラー
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『児童虐待から助け出されなかった大人たち』を大幅に加筆・修正・改題し2022年11月『ルポ 虐待サバイバー』刊行(集英社新書)
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プレジデント社・集英社などオンライン媒体に寄稿・連載がある
2015年〜2022年
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練馬区福祉事務所(精神保健福祉支援員)
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福生市教育相談室(スクールソーシャルワーカー)
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2020年7月『児童虐待から助け出されなかった大人たち』が、第18回・開高健ノンフィクション賞の最終候補作品になる
2010年〜2015年
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大内病院(足立区・精神科)
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葛飾区小菅保健センター(デイケアワーカー)
2026年〜現在
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「こどもと大人〜明るい学校プロジェクト〜」が令和7年度第2回東京都創業助成事業において採択
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青梅市立中学校と業務委託契約
取材歴
2024年
朝日新聞朝刊
「年末年始のキラキラが辛い」2024年12月15日付
2025年
AERA DIGITAL
帰省ブルー「正月のたびにテンションはダダ下がり」2025年12月30日付配信
2026年
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朝日新聞朝刊「家に帰ってもネットで続く人づきあい 専門家が見る子どもたちの現状」2026年9月24日付
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朝日小学生新聞「無視したいと思ったことある?」2026年7月22日付
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朝日新聞朝刊 記者サロン「教師も保護者も支援が必要では?」2026年5月4日付
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朝日新聞朝刊「学校と保護者 どう付き合う?」
2026年3月31日付
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朝日新聞デジタル「親と学校が対立し、子ども置き去りの『空中戦』も どう歩み寄れば?」2026年2月27日付配信
