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​話すことは、手放すこと。

​~Speak, then release~

 当オフィスのカウンセリング(精神心理療法)は、「傾聴」を中心としています。

 カウンセリングにはさまざまな技法や考え方があります。フロイトの自由連想法、ロジャースの来談者中心療法、ベックの認知行動療法など、それぞれに特徴があり、症状や目的に応じて用いられてきました。

 こうした多様な技法がある一方で、いかなる理論でもその土台になっているのが「傾聴」です。 カウンセラーが静かに耳を傾け、受け止めていくことで、クライエントさんは自分自身と少し距離をもって見つめ直すことができるようになります。その過程で、これまで囚われていた悩みから離れることが可能にもなります。

 傾聴は非常に重要な技法ですが、地味に見えるため軽視されがちでもあります。カウンセラー側からすると「治療している実感」が乏しく、クライエントさんにとっても「何かをされている感じ」がしにくいからかもしれません。

 しかし、この傾聴が十分に機能していなければ、どのような技法も本来の力を発揮することはありません。それは、内外装だけは立派でもエンジンに不具合を抱えた車のようなものです。動力となる部分に問題があれば、目的地にはたどり着けないのと同じです。

 こうした考えから、当オフィスでは《すべての基本=こころを動かす推進力である傾聴》を大切にしたカウンセリングを行っています。カウンセラーは、クライエントさんが悩みから抜け出すために、そっと背中を押す役割は担えますが「どう生きるか」「どこへ向かうか」を誘導する舵取り役には適さないと考えています。誘導してしまうと、クライエントさん側に少なからず従わせてしまう形になるからです。もちろん、お話の流れの中で質問や感想、必要に応じた助言を行うことはあります。

 ハンドルを握るのは、クライエントさん自身です。
 話すことは、古い生き方を手放していく作業です。

 当オフィスは、その過程をそっと後押ししていきます。

​©︎2022-2026 汐見カウンセリングオフィス

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