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カウンセリングとは【東京 カウンセリング 心理療法 家族療法 子育て 生きづらさ 夫婦関係】

  • 執筆者の写真: 汐見カウンセリングオフィス
    汐見カウンセリングオフィス
  • 2022年5月15日
  • 読了時間: 9分

更新日:3月8日

 当オフィスは「傾聴技法」の効果に立脚したカウンセリングを基本としています。ご来談の際には、いま目の前にある困り事や心配事をお話しください(これをトークセッション[対話]と言います)。お話をうかがってから、必要に応じてカウンセラーが質問をします。こうしたやり取りをセッション毎に繰り返していくと、ご自身の抱えている「気持ち」が明確されていき、やがてその「気持ち」と距離を置くことができるようになります。このときに見えてくるのは、悩み苦しんできた理由と耐え忍んできた自分の姿です。カウンセリングには、こうした「自己客観視を補う作用と自己受容を促進していく効果」があります。

 いま、お一人で悩んでいる場合には、遠慮せずにご相談ください。

 心を安定させるために専門家の力を借りることは、決して悪いことではありません。

 多少の時間はかかるかもしれませんが、きっと解決していくでしょう。



「カウンセリングを受けてみようと思っているけど、どういうものかわからなくて不安」「自分の悩みの解決はカウンセリングで合っているのか」と感じる方は多くいらっしゃいます。以下に当オフィスのカウンセリングに対する方針と理解を簡単に示します。


カウンセリングスペース



ご自分のことで悩んでいる


生き方や人間関係に悩んでいる

 人によって悩みやつらさの内容はさまざまです。しかし「いまある自分」と「目指す自分」との齟齬によって生じるという点は多くの人に共通しています。

「いまある自分」は、これまでの人生で必要に迫られて身につけてきた生き方のすべてです。これが悩みやつらさの原因と密接に関係しています。

 どのような人生でいまの生き方ができあがったのか。これを振り返っていくと、自分の「現在地」も見えてきます。呼応して「目指す自分」も自然と修正されていきます。すると、いつの間にか気持ちも軽くなっていきます。

仕事(職場)のことで悩んでいる

 仕事をすることは、社会の中で「役割」を引き受けて、それを履行することの連続です。ある程度は「責任」も生じます。この責任をきちんと果たせているのかを考えて、私たちは不安を感じます。そして不安を感じると、私たちはどうしても「がんばって」しまいます。これが多少無理のあるがんばりだった場合、心が疲れてきて、睡眠や食欲の減少などが起きます。気持ちが晴れず、楽しみがなくなることもあります。うつ病とまではいかなくても「抑うつ」気分が続いている状態です。

 この解決は、緊張しながら生きてきた自分を振り返っていくことです。がんばってきた姿が見えてくると、やがて緊張も緩んできます。すると、仕事への向き合い方や人間関係の築き方にも変化が現れるようになります。

 苦しみにいたってしまうまで「悩む力」を持っている人は、それを必ず乗り越えることができます。

精神症状や身体症状に悩んでいる

うつ・パニック

 うつ病は、抗うつ薬の服用とカウンセリング(心理療法)が治療の両輪になっています。日本うつ病学会のガイドラインによると、抑うつ気分や軽症うつ病の場合はカウンセリングが重要だと示されています(中等症以上のうつ病は、まずは薬物療法と休息が大切)。

 薬物療法によって「ある程度」はうつ症状が軽快に向かう場合もありますが、これだけでは本質的な回復には不十分です。うつにいたってしまう心の仕組みそのものは、未解決のままに残っているからです。

 この解決を図るのがカウンセリングです。うつにいたる「心の癖」を見つけていきます。再発予防には、とても大切なことです。


 パニックについても同様です。抗不安薬は一時的には有効です。

 しかし、なぜパニックへいたるのかの本質的な原因を解決してはくれません。


解離性障害

「気がついたら知らない町にいた」「数日間の記憶がすっぽりと抜け落ちている」——これは解離性障害の症状のひとつで、一時的に「いつもの自分」が壊れてしまっている状態です。

 この症状を抱えている人は、とてもつらい体験をしてきています。たとえば、幼少期に身体的虐待・性的虐待・心理的虐待に曝されてきたなどです。極度の不眠や長引く(難治性の)うつ病を伴っていることも珍しくありません。

 治療の要点は、自分が壊れてしまいそうなギリギリの状態を生きてきたことを知っていくことです。それがそのまま心の回復につながります。つらい記憶や出来事そのものは消えてなくなりませんが、「心」がこれを捉えている意味合いが変わっていきます。


愛着障害

 具体的には「反応性愛着障害」と「脱抑制型対人交流障害」に区別されます。

 本来はネグレクトなどによって生じた子どもの心の傷であるとされていますが、大人になってもその傷は残り続け、自己主張ができない・自己肯定感がない、などの深い生きづらさの原因になり得ます。

 過度に緊張し、人や社会に萎縮しているので、適応が悪く見えて“大人の発達障害”に見誤られることも近年ではかなり多いようです。自分に「愛着」を持てないことが、生きづらさの背景です。

 話を聞きながら、たったひとりで生きてきたことを共有していきます。この人たちは、自分自身で「愛着を復活」させる力を持っています。


発達障害

 発達障害があろうと、気持ちを理解してもらいたいと思うのは自然なことです。この特有の生きづらさは専門家でも理解するのが難しいことがあるようで、より孤立感や疎外感が高まる要因にもなってしまっていることもあります。これを当オフィスでは、じっくりと聴いていきます。発達障害があるという事実は変わらなくても、話せる場ができたという変化は、心を軽くしてくれるはずです。 



依存症

 アルコールなどへの物質依存とギャンブルなどへの行為依存のふたつに大別されますが、「社会(現実)から離れられる」という作用があるのは双方に共通しています。

 長らく一部の治療現場では、「自分と向き合わずに逃げている結果」として依存症が語られてきました。しかし実際にはその逆で、「自分と向き合ったつらさ」から依存症にまで発展しているとも考えられます。そこには、アルコールやギャンブルの力を借りなければ生きてこられなかったつらさがあります。これを振り返っていきながら、依存行為によって支えられてきた人生の意味を見つめていきます。「背伸び」して社会の中でがんばってきた自分が見えてくると、気持ちも緩んできて、新たな生き方も見えてくるでしょう。


群発頭痛や過敏性腸症候群など

 心と体は密接につながっています。種々の検査によって医学的な問題があきらかにならない、または、薬物療法などで解決していかない場合には、精神的な問題が隠れていることもあります。自分自身では気づいていないような緊張や過度な気遣いなどが原因のこともあります。それがわかると、やがて症状も消失していくはずです。



お子さんやご家族のことで悩んでいる


お子さんのこと

発達障害なのではないか

 発達障害は「発達期に生じる中枢神経系の障害」の総称です。この中に、知的障害・注意欠陥多動性障害・学習障害・自閉症スペクトラム障害などが含まれています。これらの障害が軽微な場合には、知能検査などでは見落とされていることもあります。したがって、家や学校でのお子さんの様子を細かく聴き取り、慎重に大方の見立てを作って、そのうえで対応と理解を助言していきます。正しい理解は大切です。理解することが適した対応にもつながり、これが親子の安定になるからです。

 一方で、子に発達障害があるように見えても、実は「緊張や不安」によって適応が悪くなっているだけのこともあります。動きが固く、たどたどしく、かつ対人関係も不器用な様子が、近年では発達障害であると指摘されてしまうことも少なくないようです。この場合は、子どもへの声かけを工夫することによって、子の緊張や不安は軽減していくでしょう。すると、徐々に子の様子も落ち着いてくるはずです。

 

不登校(登校しぶり)やひきこもりが起きている

 子どもが不登校やひきこもりを起こしている場合、いくつか考えられる原因があります。


①子の緊張が大きい

②子に発達障害がある

③子に精神障害(主に統合失調症)がある

 

 などです。いずれにしても、まずはしっかりと子どもの様子を聞き取ります。そのうえで対応を助言します。背景になにがあるのかを正確に見立てる作業は、とても重要だからです。

※お話をうかがったうえで、医療機関への受診をご案内させていただくこともあります。


子どもの症状や行動をどう理解すればいいのかわからない

 学齢期から思春期年齢に起こる子の症状や行動は、いくつかのパターンに区別できます。

①身体症状化:チック・吃音・拒食症など

②精神症状化:思春期のうつ・強迫性障害・自傷行為など

③行動化:過食症・親への反発としての不登校・非行など

 

 上記の症状や行動がある場合、子の来談意欲は限りなく低いのが実際でしょう。場合によっては、治療を無理に働きかけて、かえって子に対して負担をかけてしまうか、思わぬ反発を招いてしまうこともあります。そのために、第一選択は親カウンセリングが一般的です。これを通して、まずは子が欲しかった「言葉かけ」や「理解」を見つけていきます。



子どもの「ゲーム依存」「インターネット依存」

「深夜までゲームやインターネットに熱中していて起床して来ず、学校へ行かない」「ゲームやインターネットの使用に制限をかけると”反発”し、大きな親子喧嘩に発展する」

 などの趣旨で、子どもへの対応に困り果てて相談が開始されることがあります。

 多くの場合で、子ども本人の”治療意欲”は乏しいのが実際です。

 したがって、まずは来談することのできる親から必要な情報をていねいに聞き取り、なぜ子どもがゲームやインターネットに「のめり込まなければならないのか」を探っていきます。この理由が見えてくると、次第にゲームの頻度が減り、親子のコミュニケーションも増えてくるはずです。「いつの間にか」依存しなければならないほどのゲームやインターネットの使用状況ではなくなってくるでしょう。


親や配偶者(パートナー)のこと

親からされてきたことは虐待だったのではないか?

配偶者(パートナー)からされているのはDVではないか?

 児童虐待に曝されてきた人で、親から受けてきたことが虐待だったと、しっかり自覚できている人は多くありません。慢性的かつ長期間にわたって虐待を受け続けていると、これが「あたりまえ」になってしまい「いつものこと」という認識が固定されてしまうからです。

 この後遺症で、配偶者(パートナー)選択でも、つまずいてしまうことがあります。知らず知らずのうちに親との関係性を配偶者との間でも再現してしまうのです。

 こうして、DV被害者にもなり得ることがあります。

 児童虐待やDVを起こす側の要因は、

①原家族の問題をこじらせている

②発達障害がある

③精神障害(主に人格障害)がある

 などです。慎重に大方の見立てを作り、そのうえで対応を助言します。



配偶者(パートナー)との関係に悩んでいる

 配偶者同士の問題が起こるときは、いくつかの要因があるようです。それは、

①配偶者のどちらか(または双方)に原家族の問題が解決されずに残っている

②舅や姑の問題が解決されない

 などです。

 パートナーシップを維持するために何が「障壁」になっているのかを探っていきます。一方が、または互いが、事情を理解できるようになってくると関係性も変化してくるでしょう。











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